「越中富山の反魂丹(はんごんたん)、鼻くそ丸めて萬金丹(まんきんたん)」、なんていう昔の子供のはやし言葉もありましたが。
古くからある胃腸薬として有名な反魂丹は、富山の薬売りが各地を行商して売り歩いたことで広まったもので。
その反魂丹とともに、“越中富山の薬売り”は江戸の時代から全国で知られるものとなりました。
今でも富山と言えば薬売りのイメージがあって、いろいろと薬にちなんだ商品が土産物なんかにもあったりしまして。
これもそんな薬の名前に似せた品名のお菓子、富山の菓子メーカー「リブラン」の「甘金丹(かんこんたん)」(税込み172円)です。
ビニールの密封パッケージにも、「越中富山 甘金丹」と書かれていて。
さらに
「マコトニ美味ナル風味ニシテ万人ノ好評ヲ博スルコト疑イナシ
食シテ良シ、贈リテ良シ、末永キゴ愛顧ヲ望ムナリ」
と、昔の薬の効能書き風の記述もプリントされてて面白いですね。
さて名前は薬みたいなこの「甘金丹」ですが、実際はもちろん薬効も何も無い「萩の月」タイプのお菓子でして。
大きさは直径が7cmほどで、テニスボールを半分にして一回り小さくしたくらいのサイズですかね。
フワフワのスポンジ生地の中に、カスタードクリームが入ってまして。
食べてみるとネットリした食感のクリームは、卵の風味が豊かで思ったよりも甘さ控えめです。
生地の方もほとんど甘くないので、全体としてけっこうアッサリ味というか優しい味わいになってますよ。
このタイプのお菓子は割と誰でも好きなので、富山土産として間違いの無い一品かと。
賞味期限は4/25になってますから、日持ちは10日ほどでしょうか。
有楽町にある富山のアンテナショップ「いきいき富山館」でも扱ってたような気がしますが、見つける機会などありましたら手に取ってみてはいかがかと、。