永福町に、三浦屋というスーパーマーケットがありまして。
そこで「山口・広島味めぐり」と銘打って名産品などの企画販売をやってるとのことで、広島出身のオレは早速行ってみたんですが。
その店のレジ横にある小さなワゴンの銘菓コーナーで見つけて買って帰ったのが、この「やまだ屋」の「桐葉菓(とうようか)」(6個入り税込み800円)です。
「やまだ屋」というのは、いろんな種類のもみじ饅頭を販売していることで有名な広島の和菓子屋で。
例えば中に苺ジャムが入ってる「朱(あか)もみじ」というもみじ饅頭は、去年の1月に食べて記事にしたこともあるんですが。
その「やまだ屋」で最近もみじ饅頭に並んで人気なのが、この「桐葉菓」なんだそうですね。
確か銀座にある広島のアンテナショップの「TAU(タウ)」でも販売されてますが、パッケージの見た目が地味というコトもあり。
それにやはり広島の銘菓といえば、100年以上も歴史のあるもみじ饅頭がトップブランドですから。
それに比べてまだ発売から20年ほどしか経ってないような新参者など、買うほどのこともないだろうという気もしてまして。
なんとなく、これまで見過ごしてきたんですよね。
とはいえこんな近場で手に入るなら、一度試しに食べてみるかと手に取った次第です。
そんなわけで初の「桐葉菓」ですが、箱を開いて思うのはやはり地味という印象で特にこの個包装。
しかも名前が「桐葉菓」という、漢字だけで堅苦しいうえにパッと見で読み方が分からないという親しみにくさ。
ただこの名前は、とある由緒正しい茶道流派の発祥である安芸広島藩の上田家の家紋にちなんで名付けられたとのことで。
親しみやすさよりも、その高級感をアピールしたいということでしょうか。
賞味期限は3/18になってますから、日持ちは1週間ほどとあまり長くないようですね。
では早速と個包装を開けると、中には四角い饅頭が入ってまして。
その表面には、前述の上田家の家紋が焼印されてます。
大きさは縦横が5cmほどで、厚みが2cmもないくらいでしょうか。
パクリといくと生地がムニッとやわらかく弾力のある歯応えでして、これは原材料にモチ粉を使ってるせいでしょう。
以前食べたことのある「生もみじ」というもみじ饅頭に少し似た印象ですが、こういう口当たりは好きですね。
それから中の餡子が工夫されてまして、基本は漉し餡なんですが中にゆで小豆が混ぜ込まれているハイブリッド餡になってるんですよ。
この餡子がまた、ナカナカ美味いんです。
それから包装紙に食べ方として、「固くなったらトースター等で少し加熱して・・・」のような記載がありまして。
まだ買ったばかりで固くなってなかったんですが、試しにオーブントースターで軽く焼いてみたんですね。
焦げないギリギリのところを見極めるのが難しくて、トースターの中を睨みながら3分弱ほどで出して食べてみたんですが。
これがなんとも、実に香ばしくて美味いんですよ。
ややサクッとした表面の食感、そして生地の玉子の香りや餡子の小豆の風味も増した感じでして。
チョット手間はかかりましたが、試してみて損は無かったですね。
というわけで地味とか親しみにくいとか難クセをつけましたが、その味は十分満足できる一品でしたよ。
機会がありましたら、試しに食べてみてはいかがかと。