先日、銀座にある広島のアンテナショップ「TAU(タウ)」に行きまして。
そのときに久しぶりに“もみじ饅頭”を食べたいなと、買って帰ったのがこの「にしき堂」の「生もみじ」です。
「生もみじ」は発売になってから既に7年近く経つんで目新しいモノではないんですが、実のところオレは食べたことがなくてですね。
そもそも“もみじ饅頭”ってのは広島土産として有名なお菓子ですから、広島に住んでる人はあまり食べる機会が無いんですよ。
オレも広島出身者ですから、“もみじ饅頭”は土産物として贈る側であってもらう側ではなく。
そんな事情もあり初めての「生もみじ」なんですが、粒餡・こし餡・抹茶の3種があったのでそれぞれ1つずつ買ってみましたよ。
大きさは直径が6cmほどで、皆さんご存知のと言いますか例の有名なもみじ饅頭と同じサイズです。
やや丸みを帯びつつも紅葉の葉っぱをかたどった形状で、表面には縄文時代の壁画のような鹿の絵がレリーフで描かれてますが。
生地が柔らかいせいなのか、その鹿の絵も少しつぶれ気味でハッキリしない感じですね。
さて「生もみじ」と聞いて誰しも思うのが、何が“生”なの?という疑問なんですが。
オレもその名を聞いたとき、“生どら”みたいに中に生クリームでも入ってるのかな?と最初思ったわけで。
でも“粒餡”“こし餡”“抹茶”とあるわけですから、もちろん生クリームが入ってるわけはなく。
とりあえずナイフで2つに割ってみると、やっぱり当然ながら餡子が入ってます。
その疑問は食べてみると解消されるんですが、饅頭の生地が“生”っぽいんですね。
と言うかそもそもこの「生もみじ」は焼き菓子じゃなくて生菓子として作られているんだそうで、そういった意味での“生”ということらしいですよ。
ですから食べてみると、その生地のムニムニした口当たりに驚かされます。
すごく柔らかくて、噛み切る際に少しのびるような感覚もあるんですよ。
これは生地の中にモチ粉や米粉を入れてるせいなんだそうで、オレはこのての食感は大好きなんでとても気に入りましたね。
餡の方も美味しくてオレの好物の粒餡はもちろんのこと、こし餡もチョットした工夫がしてありまして。
餡の中に柚子ペーストが入ってて、コレが爽やかな香りを添えてて実に美味しいんですよ。
それから抹茶の「生もみじ」は、生地と餡の両方に抹茶が練りこまれてるようで。
オレは抹茶餡はあまり好みじゃないんですが、コレは妙なわざとらしさの無い抹茶餡でナカナカ美味しいと感じられましたね。
賞味期限は2/1のモノと2/3のモノがあったんで、1週間ほど日持ちするようです。
生菓子でありながらけっこう日持ちするのは、研究を重ねて開発されたパッケージに秘密があるんだそうですよ。
広島土産として、もちろん好適品といえますが。
土産物としてだけでなく、贈る側の広島人も一度は口にしてみるべき一品ではないかと。